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【実録】空き家バンク2年で内見1件…売れない岩手の実家を処分した全記録【体験談】

筆者の実家処分体験
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この記事は、当サイト運営者実体験の全記録です。岩手県遠野市にある築40年超の実家を相続し、空き家バンクに2年登録しても売れず、最終的に業者に引き取ってもい手放した方法です。

「売れない実家、結局どうすればいいの?」「いくらかかるの?」という疑問に、金額・交渉・手続きまで包み隠さずお答えします。

結論:売れない実家は「お金を払って」手放した

先に結論と費用をお伝えします。

私の実家(岩手県遠野市・築40年超・床の傾きあり)は、「どんな家でも買い取る」業者に、私が110万円を支払う形で引き取ってもらいました。期間は最初の電話から約1か月。残置物(家財道具)ごと引き取りで、片付けも不要でした。

満足していますが、後悔も残りました。

理由は1社のみにしか問い合わせなかったため。処分できた流れと、後悔の内容までお伝えしていきます。

  • かかった費用:110万円(当初提示は120万円→交渉で10万円減)
  • 期間:最初の電話から約1か月で登記完了(2025年11月末)
  • 手間:査定はメールで写真・動画を送るだけ。現地立ち会い不要
  • 比較した代替案:解体は費用200〜300万円+固定資産税最大6倍のリスクで断念
  • 代替案②:仲介による他者への売却 → 空き家バンク含め2年で内見1件・買い手つかず断念

「こちらがお金を払うの?」
と驚いた方もいるかもしれません。私も当事者になって初めて知りました。ただ、解体費用や固定資産税を払い続ける将来と比べれば、110万円で「終わらせる」のは合理的な選択だったと今でも思っています。以下、順を追って説明します。

💡 身近な例で言えば…
古い車の廃車と似ています。動く車なら買い取ってもらえますが、動かない車は「処分費用を払って」引き取ってもらいますよね。売れない空き家も同じで、解体費用や残置物処分のコストを考えると、「支払って手放す」のが合理的な選択になることがあります。

なぜ売れなかったのか:空き家バンク2年間の現実

売れなかった実家

「うちの実家も同じかも」と確認できるよう、私の実家の条件を挙げます。

  • 岩手県遠野市のド田舎
    (最寄りの都市部から遠い)
  • 祖父母が建てた家で、築40年超・劣化が進行
  • 床に傾きあり
  • 相続人(私)は仙台在住で、頻繁に通えない

祖父母が亡くなった後、両親は家を出て賃貸へ。実家はまず父が相続しましたが、その父も亡くなり、母は「負担になるから」と辞退して、長男の私が相続しました相続の書類手続きは行政書士さんに依頼しつつ、対応は私自身で行いました。

まず自治体の空き家バンクに登録しましたが、結果は2年間で内見たったの1件、問い合わせもゼロ唯一の内見者も、床の傾きを理由に購入には至りませんでした。

その間、高齢の母が一人で草むしりや空気の入れ替えに通ってくれていましたが、それも限界。「タダ同然でも買い手がつかない」のが、私の実家のような条件の悪い田舎の家の現実でした。

💡 空き家バンクは無料で使える一方、「待つだけ」の仕組みです。立地や状態に難がある物件は、何年待っても動かないことがあります。詳しくは売れない空き家の出口4つで解説しています。

どうやって手放したか:「引き取り」という方法

このまま固定資産税を払い続けるのも嫌だ

——そう思っていたとき、「どんな家でも買い取る」という広告を見つけ、ALBALINK(アルバリンク)という業者に電話しました。

正直に書くと、最初はつまずきました。

「こちらは地区が管轄外のため、別の担当者より折り返します」
と案内されたものの、電話はかかってきませんでした。1週間後にこちらから再度電話すると、担当者が失念していたとのことで、支店長から直々に謝罪があり、その支店長がそのまま担当になってくれました。

その後の対応はスムーズで、査定はメールで家の写真や動画を送るだけ仙台から遠野まで行かずに済んだのは、遠方相続組には本当に助かりました。

提示は「120万円払えば引き取り」。交渉で110万円に

査定の結果は、「買取(業者がお金を払って買う)は難しい。ただし、こちら(筆者)が120万円を支払えば引き取り可能」というものでした。

売れない空き家の場合、「買い取ってもらう」のではなく「お金を払って引き取ってもらう」ケースがあります。これは私も当事者になって初めて実感しました。

その場できっかり100万円になりませんか?と交渉したところ、「110万円なら」との返答。

提示から10万円下がって交渉成立です。ダメ元でも言ってみるものです。

手続きと流れ:契約から決済まで約1か月

前提条件

契約時に一つだけ強く念押しされたのが、「あとから『やっぱり処分しません』は無しにしてください」ということ。

費用の支払いはすべての手続きが済んでからのため、途中で撤回されると業者側が丸損になるからです。私は一刻も早く手放したかったので、迷いはありませんでした。

  1. 提携先の士業の方(行政書士と伺いました)から電話があり、書類手続きを進行
  2. 支店長と重要事項説明書の読み合わせを電話で約30分
  3. 先方から「110万円をすぐに支払えるか」の確認(後述)
  4. 最初の電話から約1か月後の2025年11月末、登記完了
  5. 午前中に先方から売買代金10円が振り込まれ、同日中に私が楽天銀行のアプリから110万円を振込(形式上の売買契約のため売買代金は10円。これで法的に「売却」が成立する仕組みだそうです)
  6. 電話で入金確認が取れ、取引終了

途中、先方から「支払い能力があるか」を確認されたときは「何を心配しているんだろう?」と思いましたが、考えてみれば当然です。業者側はこちらの資産状況が分からないうえ、支払いは全手続き完了後。つまり企業側が先にリスクを取ってくれている構図なんですよね。

他の選択肢と比べてどうか:解体をやめた理由

引き取りを決める前に、解体して更地にして売ることも検討しました。しかし、解体費用だけで200〜300万円かかるうえ、更地にすると住宅用地特例が外れて固定資産税が最大6倍に上がる場合があるため、やめました(※特例の適用条件など詳細はお住まいの自治体や税理士にご確認ください)。

その点、業者の引き取りは残置物(家財道具)ごと引き受けてくれるため、片付け費用も手間もかかりません。私のような遠方在住の相続人には、一番現実的な選択肢だったと思います。

良かったこと・最大の後悔

良かったこと:母が実家に固執しなかった

母は「息子のやりたいようにして構わない」というスタンスでした。もともと祖父母とそれほど仲が良かったわけでもなく、管理の大変さを身をもって知っていたことが、スムーズな決断につながりました。家族の中に「手放したくない」人がいると、ここで何年も止まります。

最大の後悔:相見積もりを取らなかった

これに尽きます。1社だけで決めてしまったので、他の業者にも連絡していれば、費用をもっと抑えられたか、ひょっとしたらプラスもあり得たのではないか——今でもそう思う日があります。

少々手間でも、複数の業者に査定を依頼して比べるべきでした。この後悔を誰かの役に立てたくて、当サイトを運営しています。

🏠 私と同じ後悔をしないために:複数社の比較を

手放した日、空がいつもより青かった

大げさに聞こえるかもしれませんが、本当です。ずっと頭の片隅でストレスになっていた実家を処分できた日、空がいつもより青く感じました。

110万円の出費は決して小さくありません。それでも、固定資産税・母の管理負担・「いつか何とかしなければ」という心の重りから解放されたことを考えると、私は払う価値があったと思っています。

よくある質問(実体験ベースで回答)

Q1. 空き家バンクに登録すれば売れますか?

物件の立地・状態によります。私の場合(岩手県遠野市・築40年超・床の傾きあり)は、2年間で内見1件・問い合わせゼロでした。無料で登録できるので試す価値はありますが、条件に難のある物件は「待つだけ」では動かないこともあると、実体験として感じています。他の出口については売れない空き家の出口4つで解説しています。

Q2. 引き取りサービスの費用はいくらくらいかかりますか?

物件により大きく異なります。私の場合は、当初提示120万円から交渉して110万円でした(残置物ごと引き取り・現地立ち会い不要)。あくまで一例のため、必ず複数社に査定を依頼して比較してください。比較の観点は信頼できる買取業者の見分け方にまとめています。

Q3. 解体して更地にしてから売るのはダメですか?

選択肢の一つですが、私は解体費用200〜300万円に加え、更地化で住宅用地の特例が外れて固定資産税が上がる場合があることを考えてやめました。詳しくは解体費用の相場と補助金固定資産税6倍の仕組みをご覧ください。

まとめ:売れない実家に悩んでいる方へ

  • 空き家バンクは無料だが、条件の悪い物件は2年待っても動かないことがある
  • 売れない空き家は「買取」ではなく「費用を払っての引き取り」になる場合がある
  • 金額は交渉できる(私は120万円→110万円になった)
  • 解体(200〜300万円+税6倍リスク)と比べれば、引き取りは合理的な選択肢
  • ただし必ず相見積もりを。1社で決めた私の、唯一にして最大の後悔です

✍️ この記事を書いた人:空き家ナビ編集部

岩手県の実家を相続し、空き家バンク2年→業者引き取りで処分した当事者。相続手続きは専門家とともに計3回経験。「相見積もりを取らなかった」自身の後悔から、同じ悩みを持つ方に向けて実体験ベースの情報を発信しています。運営者情報・編集ポリシーはこちら