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「相続した田舎の実家がなかなか売れない」——そう悩む方は少なくありません。地方では人口減少や立地条件の影響で、仲介での売却が何年も決まらないケースもあります。この記事では、状況に応じて検討したい5つの選択肢を、費用感・期間の目安・つまずきやすいポイントとあわせて整理しました。挙げている数字はあくまで一般的な目安であり、物件の状態や地域、業者によって大きく変動する点はご了承ください。
田舎の家が売れない主な理由
田舎の家が売れにくい背景には、単純な人口減少だけでなく、①周辺相場が低く仲介業者が積極的に動きにくい、②建物が古く耐震基準を満たしていない、③境界や権利関係が未整理、といった複数の要因が重なっていることが多いとされます。「立地」と「需要」のどちらが弱いのかを切り分けることが、出口を選ぶ第一歩になります。
需要×立地で選ぶ:出口の選択肢マトリクス
「その土地に住みたい人がいるか(需要)」と「駅・生活圏へのアクセスなど(立地)」の2軸で考えると、選ぶべき出口の方向性が見えやすくなります。以下はあくまで一般的な傾向の目安です。
| 立地が良い(駅・市街地に近いなど) | 立地が悪い(山間部・過疎地域など) | |
|---|---|---|
| 需要あり | 仲介売却が現実的。仲介手数料は売却額の3%+6万円程度+消費税が上限の目安とされる | 空き家バンクや賃貸での活用も検討の価値あり。リフォーム費用50万〜150万円程度が目安になることが多い |
| 需要なし | 買取業者への売却でスピード重視。買取額は仲介相場の6〜7割程度に下がることが多いとされる目安 | 解体して更地売却、または買取業者への相談。解体費用100万〜200万円程度が目安とされることが多い【要確認:構造・地域差あり】 |
実際には需要・立地とも中間的なケースも多く、複数の選択肢を並行して検討する方が現実的です。次の項目から、それぞれの対処法を詳しく見ていきます。
対処法①:仲介での売却条件を見直す
- 費用の目安:仲介手数料は売却価格の3%+6万円程度+消費税が上限とされることが多い
- 期間の目安:早ければ3〜6ヶ月、地方物件では1年以上かかることも珍しくない
- うまくいかない典型例:売出価格が相場より高いまま放置され、問い合わせ自体が来ないケース
価格を相場に合わせて見直す、境界確定や測量を先に済ませておく、といった準備だけで反応が変わることもあります。売れない空き家の出口を全体像として知りたい方は、売れない空き家の出口の選び方もあわせてご覧ください。
対処法②:空き家バンクに登録する
- 費用の目安:登録自体は無料な自治体が多いが、家財の処分やハウスクリーニングで数万円〜十数万円程度かかることが多い
- 期間の目安:問い合わせや内見が来るまでの期間は自治体ごとの差が大きく【要確認】、数ヶ月〜数年かかることもある
- うまくいかない典型例:登録しても閲覧数が少なく、そもそも内見の申し込みが来ない自治体もある
運営者自身も、岩手県にある相続した実家を地元の空き家バンクに約2年間登録しましたが、その間に内見の申し込みがあったのは1件だけでした。結局この実家は仲介での売却には至らず、最終的に買取業者に110万円を支払って引き取ってもらう形で手放しています。相続手続きはこれまでに計3回経験しており、そのうち1回は専門家に依頼して7万5千円ほどの費用がかかりました。空き家バンクは費用負担が少ない一方、成約までの期間が読みにくい点は事前に理解しておいた方がよいと感じています。
対処法③:買取業者に売却する
- 費用の目安:買取価格は仲介の相場より6〜7割程度に下がることが多いとされる一方、現状のまま引き渡せて諸費用は業者負担となるケースが多い
- 期間の目安:早ければ数週間〜1ヶ月程度とスピードは比較的早い傾向がある
- うまくいかない典型例:相場より極端に低い査定額を提示される、契約直前に追加費用を求められるといったトラブル
買取は「時間をかけずに手放したい」場合の選択肢として現実的ですが、業者によって査定額の差が大きいため、複数社に見積もりを取って比較することが望ましいとされます。
対処法④:解体して更地として売却する
- 費用の目安:延床30坪程度の木造住宅で解体費用100万〜200万円程度が目安とされることが多い(構造や地域により差が大きい)
- 期間の目安:解体工事自体は数週間程度だが、更地での売却活動まで含めると数ヶ月かかることが多い
- うまくいかない典型例:解体して更地にしても買い手がつかず、住宅用地の固定資産税の軽減特例がなくなり税負担が増えてしまうケース
解体費用は決して小さくないため、先に買取業者へ「現状のままでの買取」が可能か相談してから判断する方も多いようです。買取業者の選び方は買取業者の選び方に関する記事で詳しく整理しています。
対処法⑤:賃貸に出す・DIY型で活用する
- 費用の目安:水回りなど最低限のリフォームで50万〜150万円程度が目安になることが多い
- 期間の目安:リフォームから入居者募集まで含め3ヶ月〜半年程度を見込んでおきたい
- うまくいかない典型例:そもそも賃貸需要のないエリアで空室期間が長期化し、収支が赤字になってしまうケース
古民家カフェや二拠点居住向けの賃貸として需要がある地域もありますが、これは立地条件に強く左右されるため、地域の不動産事情に詳しい専門家への相談を挟んだ方が安全です。
どの方法にも一長一短があり、「絶対にこれが正解」と言えるものではありません。まずは需要と立地の状況を整理したうえで、複数の選択肢を並行して情報収集することをおすすめします。個別の判断は専門家・自治体窓口にご相談ください。
実家の処分を急いで進めたい場合は、空き家買取の専門業者に無料査定を依頼し、条件を比較してみるのも一つの方法です。空き家買取の無料査定を依頼する
