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アルバリンクは怪しい?実家を110万円払って引き取ってもらった全記録

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この記事は、岩手県遠野市にある実家を、アルバリンク(サービス名「訳あり物件買取プロ」)に引き取ってもらった私の体験の記録です。私は相続人として、アルバリンクに110万円を支払って実家を手放しました。

「アルバリンク 怪しい」と検索して、ここにたどり着いた方もいると思います。私が依頼した範囲では、怪しいと感じる点はありませんでした。ただ、依頼する前に知っていれば20万円を無駄にせずに済んだことがあります。その失敗も含めて、実際にあったことだけを書きます。

結論:110万円を払い、現地に行かずに約1か月で手放せた

岩手県遠野市の実家の外観。石垣の上に建つ木造2階建てで、庭木や雑草が伸びている
引き取ってもらった家 岩手県遠野市・木造6LDK・築45〜50年くらい・土地160坪くらい・床に傾きあり
支払った金額 110万円(最初の提示は120万円)
契約書上の売買代金 10円
期間 問い合わせから約1か月(2025年11月末に登記完了)
現地での立ち会い なし(写真と動画をメールで送っただけ)
契約の方法 郵送と電話のみ。担当者とは一度も会っていない
相続から手放すまでの総額 200万円前後(110万円を含む。内訳は後述)

私の実家は、空き家バンクに2年登録しても内見が1件しかなく、解体すると300万円かかると見積もられた家でした。売ることも壊すこともできない家を、お金を払って引き取ってもらったという話です。

📖 空き家バンクで売れなかった2年間から書いた記録:売れない岩手の実家を処分した全記録

私の実家はこんな家でした(あなたのケースと比べてください)

実家の玄関脇から見た庭。雑草が伸び、目の前には田んぼと山が広がる

引き取りが向いているかどうかは、家の条件で大きく変わります。まず私の実家の条件を挙げます。

  • 場所:岩手県遠野市の住宅地。目の前は田んぼで、駅から車で30分くらい
  • 建物:祖父母が建てた木造の6LDK。築45〜50年くらいで、床に傾きがある
  • 土地:160坪くらい。隣が坂道で、冬は毎朝の雪かきが欠かせない
  • 私の住まい:仙台。実家まで高速道路を使って車で約3時間(片道160km)
  • 空き家バンク:父が存命のうちに登録。希望価格450万円で2年間売れず、内見は1件だけ
  • 解体の見積もり:300万円(条件次第でさらに増える可能性あり)

空き家バンクの内見に来たのは、海外に住んでいる日本人の方でした。床の傾きを見て、購入をあきらめて帰られました。「遠い・古い・傷んでいる・田舎」がそろった家です。同じような条件の方には、私の体験がそのまま参考になるはずです。

アルバリンクは怪しい?依頼を決めた理由と、実際に感じたこと

アルバリンクの名刺の裏面。訳あり物件買取専門と書かれ、宅建業の免許番号が記載されている

※実際に届いた名刺の裏側。「国土交通大臣(1)10112号」と、宅地建物取引業の免許番号が書かれています。

依頼を決めた理由

アルバリンクはネット検索で知りました。売れない空き家の手放し方を調べていて、検索結果の上位に出てきたのがきっかけです。当時私が調べた範囲では、目立った悪い口コミも見当たりませんでした。上場企業だったことも安心材料でした。

当時は、東京証券取引所が運営するプロ投資家向けの市場「TOKYO PRO Market」に上場していました(上場の基準は、一般の投資家が売買するプライム・スタンダード・グロースの3市場とは異なります)。

会社の基本情報は、公式サイトで次のとおり公開されています(2026年9月に確認)。

運営会社 株式会社AlbaLink(アルバリンク)
本社 東京都江東区
設立 2011年1月
宅地建物取引業の免許 国土交通大臣(1)第10112号
上場 2023年11月にTOKYO PRO Marketへ上場。
2025年12月に東証グロース市場へ移り、現在はグロース市場に上場(証券コード5537)

💡 身近な例で言えば、宅地建物取引業の免許番号は、飲食店の営業許可証のようなものです。番号があれば、国や都道府県の免許を受けて不動産取引をしている会社だと分かります。免許番号は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で誰でも照合できます。

やり取りの中で安心できたこと

郵送で届いたアルバリンク担当者の名刺。個人情報は隠している

※名刺の表側(担当者の個人情報は隠しています)。顔写真と「宅地建物取引士」の資格が記載されていました。

  • 担当者の顔写真付きの名刺が郵送で届いた。一度も会っていないので、顔が分かるだけで安心感がありました
  • メールで質問すると、すぐに返信が来た
  • 重要事項説明は、支店長と電話で約30分かけて書類を読み合わせた
  • 書類の手続きは、提携先の士業の方(行政書士と聞きました)が電話で案内してくれた

今でも気になっていること

実家の玄関脇から見た庭。雑草が伸び、目の前には田んぼと山が広がる

引き取ってもらってから、もうすぐ1年になります。ところが実家には何も手が入っていません。倒壊しないか、お隣に迷惑がかからないかが心配です。

引き取った後の家をどうするかは、新しい持ち主である会社が決めることです。「手放したら終わり」と割り切れない気持ちが残る場合があることは、先に知っておいてもいいと思います。

依頼から引き渡しまでの流れ(約1か月)

実家の傷んだ窓ガラスと、石垣の上に建つ外観

問い合わせから登記の完了まで、約1か月でした。私がやったことを順番に書きます。

  1. ネットから問い合わせる
  2. 実家へ行き、外観と室内の写真を撮ってメールで送る
  3. 「簡単でいいので動画も撮ってほしい」と頼まれ、もう一度実家へ行って撮影。動画は容量が大きかったため、無料の大容量ファイル転送サービス(ギガファイル便)で送った
  4. 「120万円でいかがでしょうか」と金額の提示を受ける
  5. 交渉して110万円で合意(交渉の中身は後述)
  6. 提携先の士業の方から電話があり、書類の手続きを進める
  7. 支店長と、重要事項説明書の読み合わせを電話で約30分
  8. 契約書のやり取りは郵送
  9. 決済(売買代金10円の受け取りと、110万円の支払い)
  10. 2025年11月末に登記完了

現地調査はありませんでした。私が見た限りでは、Googleマップと、会社が持っている近隣の取引データをもとに金額を出していたようです。

手間がかかったのは、写真と動画のために2回実家へ通ったことです。仙台から往復6時間ほどかかります。遠方の方は、最初に行くときに動画もまとめて撮っておくと1回で済みます。

📖 現地に何度も通えない方は:遠方の実家を、行かずに処分する手順

いくらかかった?110万円と、それ以外に出ていったお金

実家の台所。古い流し台と傷んだ床

アルバリンクに払ったのは110万円です。ただ、相続してから手放すまでに出ていったお金は、全部で200万円前後になりました。内訳は次のとおりです(どれも私の記憶による概算です)。

項目 金額 メモ
アルバリンクへの支払い 110万円 最初の提示は120万円
片付け業者(家財一式の処分) 20万円 後から不要だったと分かった
仏壇の供養(閉眼供養) 5万円くらい お寺の住職に必要と言われた
相続の書類作成(司法書士) 7万5千円  
実家へ通う交通費 年15〜20万円くらい 1回の往復で、レンタカー代と高速代を合わせて約12,000円
固定資産税 年27,100円  

遠野市の令和7年度固定資産税納税通知書。土地は免税点未満で、年税額は27,100円

※実家の固定資産税の納税通知書(令和7年度)。土地は160坪あっても「免税点未満」で税額ゼロ。土地の評価がそれだけ低い地域だということです。税金は建物分の年27,100円だけでした。

110万円だけを見ると高く感じますが、解体の見積もりは300万円でした。持ち続ければ、交通費と固定資産税だけで毎年20万円前後が出ていきます。私にとっては、110万円で「終わらせる」ほうが安い選択でした。

💡 身近な例で言えば、動かなくなった車を廃車にするとき、こちらが処分費用を払って引き取ってもらうのと同じです。値段がつかない家は、「売る」ではなく「費用を払って引き取ってもらう」ことになります。

📖 解体した場合と比べたい方は:空き家の解体費用の相場と補助金

「売買代金10円」とは?お金を払って手放す取引の仕組み

契約書に書かれた売買代金は10円でした。形のうえで「買取」にするためだと説明を受けました。

決済の日は、まずアルバリンクから私に10円が振り込まれ、同じ日の午前中までに私が110万円を振り込むという約束でした。「10円で売り、別に110万円を払う」という取引です。

最初に聞いたときは戸惑いましたが、理由の説明があったので不安はありませんでした。契約書の金額と実際に動くお金が違うときは、その理由を担当者に確認し、書面で残しておくと安心です。

売却でお金の出入りがあると、税金の手続きが必要かどうかが気になると思います。確定申告が必要かどうかは個別の事情で変わるので、ご自身のケースは税務署か税理士に確認してください。

📖 売却後の税金について:空き家を売ったあとの確定申告

交渉で10万円下がった、たった一言

実家の正面の外観。木造2階建て

最初の提示は「120万円でいかがでしょうか」でした。私はすぐに、こう返しました。

「きっかり100万円になりませんか?」

返ってきたのは「それでは間をとって110万円で」という答えでした。やり取りはこれだけで、その場で10万円下がりました。

伝えたのは、希望の金額だけです。理由を並べたり、他社の名前を出したりはしていません。金額が決まる前なら、希望額を一度伝えてみる価値はあると思います。もちろん、いつも下がるとは限りません。

依頼する前に知っておきたかった3つのこと

実家の室内。板張りの壁と作り付けの棚

1. 片付ける前に「家財はそのままでいいか」を聞く

私はアルバリンクに相談する前に、片付け業者に20万円を払い、1日かけて家財一式を処分してもらっていました。ところが後から、家財ごと引き取ってもらえる条件だったと知りました。この20万円は、払わなくてよかったお金です。

片付けた後も少しだけ家財が残っていましたが、それもそのまま引き取ってもらえました。引き取り業者に相談するなら、片付ける前に「家財はそのままでいいか」を確認してください。対応は業者や物件の条件によって違います。

ちなみに仏壇だけは、お寺の住職から「閉眼供養(魂抜き)が必要」と言われ、5万円くらいかかりました。

2. 1社で決めない

私は相見積もりを取りませんでした。早く終わらせたかったのと、遠方に住んでいるので、会社ごとに写真を撮って送る手間を考えると面倒に感じたからです。

今は、他社にも聞いておけばよかったと思っています。1社としか話していないので、110万円が高かったのか安かったのか、比べようがないからです。写真と動画は一度撮れば、同じものを複数の会社に送れます。

🏠 私のように1社で決めて後悔しないために

3. もっと早く動く

振り返ると、相続してすぐに動けばよかったし、父が元気なうちから調べておけばよかったと思います。空き家バンクに登録したのは父の存命中でしたが、その後の2年間は「いつか売れるだろう」と待つだけでした。

📖 相続したばかりで、何から手をつければいいか迷っている方は:実家を相続して空き家に困ったときの全選択肢

手放して、何が変わったか

一番大きかったのは、頭の中から「実家をどうにかしないといけない」という重荷が消えたことです。

空き家を持っていた間は、そのことがいつも頭の片隅にありました。地元に残る高齢の母が、真夏に草刈りや窓開けに通っていたので、母の体も心配でした。手放してみて、それがどれほど大きなストレスだったのかに気づきました。

母も実家に強いこだわりはなく、手放すことを悲しむ様子はありませんでした。

よくある質問

Q. アルバリンクは現地に来ないで査定するのですか?

A. 私の場合は現地調査がなく、送った写真と動画、Googleマップ、近隣の取引データをもとに査定されたようです。物件によって対応が違う可能性があるので、問い合わせのときに確認してください。

Q. 遠方に住んでいても依頼できますか?

A. 私は仙台に住んだまま、郵送と電話だけで契約まで終わりました。担当者と会ったことは一度もありません。実家へ行ったのは、写真と動画を撮るための2回だけです。

Q. 必ずお金を払うことになるのですか?

A. 金額は物件によって変わります。値段がついて買い取ってもらえる家もあれば、私のように支払いが必要になる家もあります。まずは査定を受けて、複数の会社の金額を比べてください。

Q. 家財が残ったままでも引き取ってもらえますか?

A. 私の場合は家財ごと引き取る条件でした。私は先に20万円で片付けてしまいましたが、不要でした。条件は業者によって違うので、片付ける前に確認してください。

まとめ

売れない実家でも、お金を払って引き取ってもらうことで手放せます。私はアルバリンクに110万円を払い、現地に行かずに約1か月で終わらせました。

依頼する前に、次の3つを押さえておくと無駄な出費を防げます。

  • 片付ける前に、家財ごと引き取ってもらえるか確認する
  • 1社で決めず、同じ写真と動画で複数の会社に査定を頼む
  • 契約書の金額と実際に動くお金が違うときは、理由を書面で残す

後回しにし続けるより、手放した後のほうがずっと楽になりました。同じ状況の方の判断材料になればうれしいです。

✍️ この記事を書いた人:空き家ナビ編集部(運営者)

岩手県遠野市の実家を2024年に相続。空き家バンクに2年登録しても売れず、2025年11月にアルバリンクへ110万円を払って引き取ってもらった当事者です。不動産・法律の有資格者ではありません。運営方針は運営者情報・編集ポリシーをご覧ください。